小児歯科
0~3歳児のお母様へ
0~3歳までのお子様の歯で
お母さまに大切にしていただきたいこと
お子様の歯は、全部で何本かご存知ですか?
小さなお子様の歯は、全部で20本生えてきます。
「どうせ大人の歯が生えてくるから、そんなに神経質になることはないんじゃないの?」
・・・なんて声も聞こえてきそうですね。
実は最近では、お子様の歯には、こんなに大切なことがあることが分かってきました。

赤ちゃんの歯を守るには!?
- 口うつしで物を与える場合は、ママのお口の中を清潔に!
- 哺乳ビンにジュースやスポーツドリンクを入れない
- 歯が萌え始めたら、歯磨きをしてあげる(おもちゃ代わりにして遊んだり、仕上げ歯磨きなど)
- 虫歯予防のためにも、味覚の発達のためにも、甘いものはなるべく遅く与えましょう。
- 1歳頃には卒乳を!(長引くと虫歯の原因になります)
- 1歳のお誕生日を迎えたら、歯の検診を受けましょう!
「噛む」という行為は知能の発達に影響がある!?
食べ物をよく噛むことで、そのアゴの振動が直接脳に伝わります。その脳オへの振動が脳細胞を活性化させ、知能の発達を促すという学説があります。
確かにネズミなどの実験で、歯を抜き「噛む」ことのなくなったネズミは、以前よりも明らかに能力が低下しました。大切なお子様の将来のためにも、おいしく「噛める歯」というのは大切なんですね。
「噛む」ことで元気な身体をつくる!?
実は食べ物を食べた時にでる「唾液」には、殺菌・消化能力があります。これは自浄作用といって、本来人間が持つすばらしい能力の一つなのです。
その唾液は「噛む」という行為で出てきます。ですから、食べ物をきちんと噛める歯にしておかないと、唾液の量も減ります。それにより胃腸の消化吸収力を助ける能力も減ってくるのです。
そして唾液には、身体の中で毒素を発生させる活性酸素を消す効果もあります。活性酸素は、ガンの原因物質とされており、アトピー性皮膚炎、小児ぜんそく、花粉症など、幅広い病気の原因になると報告されています。
0~3歳までの歯磨きポイント
- 1歳くらい
ガーゼに水を含ませて、歯を拭いてください。 - 2歳くらい
特に前歯の歯の間に気をつけて、お母さんが磨いてください。
まだ歯磨き粉を使う必要はありません。 - 3歳くらい
できればお子様に自分で歯を磨く練習をさせてください。
奥歯が生えてきますので、最後にお母さんが必ず磨き直しをしてください。
小さなお子様へのブラッシング方法
まず前の歯を磨きましょう。 膝枕の要領で、あぐらを組んだ足の上にお子様の頭をおいて安定させます。
歯をよく見て、確実にブラシをあてます。 (歯茎や舌にブラシをあてないように)。
上唇の裏筋をひっかけないように、 人差し指でガードしてください。
もちろん、裏側もキチンと磨いてください。
奥歯は人差し指を入れ、ほほを膨らませると磨きやすくなります。
お口をぶくぶくうがいさせ、 最後に磨き残しがないか、確認をしてください。