お口の健康トピックス

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舌の不思議な力について
2024/10/03(木)
最近お口の中を拝見させていただきますと、舌のいろんな不具合を訴える方が多くいらっしゃいます。どなたもきれいなピンク色の舌ではなくテカってたり、汚れていたりします。当然口臭もしますね。
食事のバランス・ストレス等の原因もありますが、モグモグ咀嚼で上あごのざらざらしているところ(口蓋皺壁といいます)に舌を擦りつけることがいつもできてなかったのかなと思って診ています。
舌の土台である舌骨がぐんと上がっていれば舌はモグモグ咀嚼で綺麗になり、胸(胸郭)が上がることで、横隔もよく動き、呼吸も楽にでき元気が出ます。ひいては腹圧があがることでおなかが自然と揉まれるようになり腸の運動(蠕動運動)を助けてお通じがよくなりますよね。血流も当然よくなりますので、他の全身臓器も活発になります。

まさに舌は元気の源ですね。これもお口が健康の入り口といわれる理由のひとつです。
舌が汚れている方はもしかすると高血圧だったり糖尿病だったりお口だけの問題ではなく全身のいろんなところに問題が出ているかもしれませんね。

今月のおくむら歯科の新資料は舌磨きについてです。
おすすめのグッズも併せてご紹介しておきますね。



■舌磨き
舌の汚れが気になったことはありませんか?
1日1回、朝の歯磨き前に舌の清掃と状態のチェックを行いましょう。
正常な舌は、全体が薄いピンク色をしています。
もし白っぽい汚れが見られるようなら、舌苔(ぜったい)が付着しています。
舌苔とは(ぜったい)とは?

舌の表面に付着した白や黄色の苔状のものを「舌苔」と言います。
舌苔の正体は細菌・食べカス・口腔内の皮膚垢などで形成された細菌の塊です。
主な原因として清掃不良、唾液が少ない、口呼吸などが挙げられます。
また、ストレスなど心因性の原因の他、免疫力の低下・消化器系の疾患によっても見られるようになるので、その判断の指標にもなります。

舌苔を除去するには、専用のブラシを使った「舌磨き」が最も効果的です。
舌磨き 7つのポイント
  1. 舌ケア専用のブラシを使用する
  2. 1日1回、朝の歯磨きの前に行う
  3. 舌を傷つけないように軽い力で磨く
  4. 鏡を見て、舌苔の位置を確認しながらブラシを当てる
  5. 奥から手前に向かってブラシを3~4回動かす
  6. ブラシに舌苔がつかなくなったらやめる
  7. 舌苔を取った後は洗口液などで口をすすぐとより効果的
≪注意点≫舌磨きは1日1回に留めましょう!
舌磨きのやり過ぎは口臭の悪化や味覚障害につながる可能性があります。
一度で舌苔を取り切ろうとせず、毎日のケアを継続して行うことが大切です。