お口の健康トピックス
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よくかむとは
2024/01/31(水)
「健康のためによくかんで食べましょう」とういう言葉は、よく聞く言葉ですね。
しかし、この「よくかむ」を「力強く歯ごたえのある硬いものをしつかりとかむ」と誤解して日常生活を送ると、歯や顎・顎関節に過剰な負担となり、銀歯・セラミック歯・歯質・歯根などが折れたり欠けたりする原因となります。
歯だけで噛む・咬むを意識するのではなく、お口全体でお顔の筋肉も使用してモグモグ咀哨を意識してみましょう。
咀哨は非常に高度な運動で、大脳の指令で舌・頬・唇・喉など様々な複雑な筋肉の動きを、それぞれの作業脳同士が無意識の反射作業によってパターン化された自動運動で自然に行われます。
そのために大脳はビジー状態から解放されて、純粋に食事を楽しむことができるのです。
そもそも食べ物が消化吸収されるには、リラックスしている副交感神経が優位に働いているときに最も効率がいい状態にあります。
「噛む」ことに集中しすぎて、一生懸命硬いものを咬もうと顎の筋肉ばかりに力をいれると、交感神経が優位になり消化吸収も悪くなります。
歯だけで食べ物を噛み砕く・咬みちぎるような、あたかも食べ物を攻撃するかのような交感神経優位の緊張型の食べ方よりも、作業脳にお任せした副交感神経優位な豊かな食生活を実践して、生活習慣の改善に今年は取り組んでみてはいかがでしょうか。
辰年は新しいことに取り組むといいことがある歳だそうですよ(笑)